イランへの先制攻撃で戦争の危機
橋渡し役、安倍総理はゴルフに映画
中東派兵で自衛隊員の危機をも拡大
3日、米軍はイランのソレイマニ司令官をイラクのバグダッドで空爆により殺害しました。
同司令官は民間人を巻き込んだ殺戮を行ってきましたが、いきなり空爆で殺害する作戦は事実上の宣戦布告であり、報復に次ぐ報復という最悪の軍事的衝突に進む可能性があります。
問題は、世界がこのような危機的状況にある中、“アメリカとイランの橋渡し役”を自任し昨年イランの最高指導者ハメネイ師やロウハニ大統領と相次いで会談した安倍総理の態度です。
空爆の情報が世界に配信されたのは3日早朝ですが、安倍総理は朝7時から宿泊していた六本木のホテルグランドハイアット内のフィットネスクラブで午前中過ごし、昭恵夫人と同ホテルで昼食、午後は映画「決算!忠臣蔵」を鑑賞していました。記者団の取材に対し、「大変楽しく見させてもらった。自らポップコーンを購入した」と全くの危機意識を持っていない態度です。
翌4日は千葉で終日ゴルフ、ここでも「おかげさまでゆっくりできた」と述べ、中東情勢を聞かれても「情勢が許せば中東を訪問する準備を進めたい」とまるで人ごとのような無責任ぶりです。
更に、昨年暮れ安倍政権は国会審議も経ず閣議決定で「調査、研究」の為、海上自衛隊をイラン国境に近いオマーン湾に派遣する事にしています。緊張の高まる地域に、調査研究の為とはいい自衛隊を派遣すれば、イランから見れば敵対行為とみなされ、これまで築いてきたイランとの友好関係が根底から破壊されかねません。“橋渡し役”どころか“煽り役”です。