ウソノミクス!
伊勢志摩サミットでアベノミクスの破たんを海外の責任に
サミットで安倍首相は「リーマン前」に似た状況であるという発言を行いました。
一方で、日本経済はうまくいっていると言っていますが現実はどうでしょうか?
日本経済はG7中最低です(表参照)消費税8%増税が実施された2014年にマイナス成長に陥り、その打撃から立ち直っていない低成長率です。
その失政を隠し、世界経済の責任だとして消費税10%再増税を延期する理由にしようとしています。また、増税の是非を選挙で問う(麻生財務大臣)としていますが、まず自らが増税の失敗を認める事こそ必要ではないでしょうか。
ウソで塗り固められたアベノミクス効果は世界では通用しない
サミットの首脳宣言には安倍首相の願いがかなわず「リーマンショック」という言葉は入りませんでした。オランド仏首相は「現在は経済危機ではない」メルケル独首相「世界経済はある程度安定した状態だ」の発言の通り「世界経済は回復が続いており、ばらつきはあるが下方リスクが高まっている」というのが情勢認識で、安倍首相がことさら世界経済の危機を指摘するのは消費税増税の延期の理由をアベノミクスの責任にしたくないためです。
これまでも「正規雇用者数は1年間で12万人も増えた」(実際は3年間の安倍政権で36万人減)「国民総所得はプラスになっている」(大企業が海外で儲けた分も含んだ数値で、実質賃金は4年連続マイナス)など、ウソとゴマカシで塗り固めてきたアベノミクスもサミットでは通用しませんでした。2016/5/30