藤枝市議会2月定例会一斉休校、緊急質問を封殺
危機管理能力の無さを露呈
安倍総理の突然の一斉休校で全国に大きな混乱が生じています。子供だけを家に置いとけず仕事を休まざるを得ない、卒業式まで貴重な時間を奪われる6年生、教育課程を組み直さなければならない先生達、普段の倍の時間開所しなければならない学童保育など。事前に何の知らせも準備もない決定が及ぼす影響は大です。
現在、藤枝市議会が開かれています。市議会には「緊急質問」の規定があります。災害など市民に大きな問題が生じたときは事前通告なく議員が質問ができるものですが議長が緊急にふさわしいと認めるもの、かつ議会の同意が必要です。
私はこの問題は真に緊急性があると感じ、右欄の項目の質問をすると手を挙げました。(3月3日本会議、一斉休校実施の翌日)
ところが、議長(裁決に加わらない)を除く19名の議員のうち緊急質問に賛成したのは日本共産党2名と無会派の1名の計3名。残り16名の反対で緊急質問は却下されました。
その理由は、前日(3月2日)市当局から議員に説明会(全員協議会)をしたということ。しかし、説明の中心は学校を隔離して子供の感染を防ぐという1点で一斉休校を決定したということ、休校による社会的影響は承知もせず調査もしないというものでした。(3月4日に登校日を一日設ける、担任が家庭に電話で調査するなど方針を発表)突然の決定で市教育委員会も混乱していますが、こういう時こそ住民代表の議員という立場で議会で議論をして少しでも住民要望に立った施策を講じていくべきではないでしょうか。市議会の危機管理能力のなさが露呈した一幕でした。
質問できなかった緊急質問の内容。
① 学童保育は万全の態勢がとれているか
指導員の配置は基準通りであるか、いつもより混雑する学童の感染拡大対策など。
②一斉休校を実施しない自治体(金沢市、つくば市、高知市など)もあるが、その検討はされているか
③トイレットペーパー騒動に見られるように、行政から正確な情報を伝えるべく相談センターを(少なくとも市役所、保健センター、市立病院の3か所)