緊急時のゴマカシは命にかかわる問題 GDP4割、空前絶後!世界最大 !水増し粉飾、コロナ対策補正予算
国のコロナ対策第2次補正予算案、安倍総理は「空前絶後」「世界最大」などと自画自賛しています。
その根拠は117兆円(1次補正と併せて200兆円超)、これは事業規模の金額、そのほとんどが新たな投資による経済波及効果や、税の延納なども含めた金額であり、2次補正の実際の歳出増加額は32兆円に過ぎません。
その中身にも問題があります「資金繰りの対応の強化」(11兆6300億)を充てますが、コロナで需要が消えているのにいくら無利子無担保とはいえ返済を要する融資にどれだけの効果があるのでしょうか。
賃料の3分の2を支給する「家賃支援給付金」(2兆円)も複数の店を持っていても100万が上限。売上が前年同月比5割以上を対象としていますが、起算月は5月以降で4月7日の緊急事態宣言で自粛した分は含まれません。
連続3か月以上であれば3割減少でも対象となりますが、7月まで待たないと申請できません。給付は早くても8月末に、その前に休業や廃業が相次ぐことになります。
また32兆円のうち予備費が10兆円もあります。これは国会議決後も使い道は事実上政府のフリーハンドです。これほど巨額の予備費はかつて組まれた事はありません。2次補正は世論の声が反映されている点もありますが、医療機関への補助などまだまだ不足する事が多くあります。
実際はGDPの20分の1
政府が新たに歳出する32兆円、そのうち資金繰り対策や不要不急な「Go to 事業」などを除き、真に国民への給付である本当の「真水」は18兆余に過ぎず、GDPの20分の1です。
こうした実態を覆い隠し事業規模という言い方で「やってる感」を演出。安倍政権お得意の手法ですが、ゴマカシで、「国も一生懸命やっているんだから補償がなくても仕方ない」と国民は思うでしょう。命に関わる問題で、こうした演出を国のトップがやるべきことでしょうか?