アベノミクス効果 数字は”ウソ”をつく?
都合のいい数値で効果を宣伝
アベノミクスの失敗を認めるどころが、成果があがっていると宣伝する安倍首相。その根拠として持ち出している数値のほとんどがご都合主義な「効果」です。
代表的なのが「2016年の税収は21兆円増えた」(安倍首相)しかし、このうち9兆円は消費税の増税です。自分で増税しておいてその分を「税収が増えた」と水増ししています。
しかも比較対象としている2012年度はリーマンショックと、東日本大震災の影響で税収が激しく落ち込んだ年です。リーマンショック前の2007年税収は95兆円、安倍総理が基準としている2016年の税収は99兆円ですので4兆円増えていますが、先述の通り9兆円は消費税増税分ですので、それを差し引けば5兆円税収は減っていることになります。
有効求人倍率24年ぶりの高水準、正社員も26万人増えた
アベノミクス成功としているもう一つの代表例が求人倍率です。就業者数は12年~15年の3年間で106万人増えています。
しかし雇用形態別にみると、不安定で低賃金な非正規雇用が167万人の増、正規雇用は36万人減っています。相次ぐ労働規制を改悪したアベノミクスのせいで安心して働ける労働環境がなくなってしまいました。
正社員26万人増えたというのはどうか?この数値は2015年と2014年との正規雇用者数の比較です。安倍内閣発足当初の2012年の正規雇用者数は3340万人、2013年3294万人、2014年3278万人と激減し、2015年に少し持ち直して3304万人になりました。安倍総理は最後の1年だけを持ち出して自ら政権を担った3年間の数値(実際は36万人の減)を語ろうとしません。
ご都合主義の数値でしか成果を誇れません。ウソつきは数字を使いますが、実査の数字はウソをつきません。