第二森友学園問題
土地無償提供37億&補助金64億
安倍首相のお友達大学に至れり尽くせり
森友学園問題で大ピンチの安倍首相に新たな“学園疑惑”が持ち上がっています。
岡山理科大学、千葉科学大学などを運営する学校法人「加計学園」に特別の規制緩和と巨額の無償提供が実施されていました。
学園理事長の加計孝太郎氏は安倍首相と昵懇の中です。30年前の首相の米国留学時代からの友人で「どんな時でも心の奥でつながっている友人で、腹心の友」とまで首相は語っています。去年1年間だけでも、ゴルフや、会食など、確認できるだけで4回も昭恵夫人と一緒に過ごしています
新設困難な獣医学部が52年ぶりに特別認可
学園は愛媛県今治市に岡山理科大学の獣医学部を新設する構想を持っていました。しかし、現在文科省は獣医師数と社会的な需要のバランスから獣医学部の新設を認めていません。学園は2007年から今治市を通じ15回も学部新設を申請しましたが、ことごとく失敗しました。
ところが、2015年6月安倍総理はアベノミクス成長戦略の柱としている国家戦略特区に、今治市、愛媛県共同で「国際水準の獣医学教育特区」を提案したのです。
これで、52年ぶりの獣医学部新設が急テンポで進むことになりました。
獣医師会の抗議にも耳傾けず
こうした流れの中で学部新設の市有地16・8ヘクタール(36億7500万)も学園に無償提供、校舎建設費の補助金が8年間で64億円支払われることなども決定。通常の学校では考えられない至れり尽くせりぶり。
日本獣医師会は「半世紀にわたる獣医学教育の国際水準達成に向けた努力と教育改革に全く逆行するもの」と抗議しましたが、特区という構造で進められ、学部新設を申請したのは結局加計学園1園のみでした。政治家の関与なく、こんな特例はあり得ない話です。2017年3月第3週の記事