軽症を含む有症者の速やかな検査で感染抑止 藤枝市のPCRドライブスルー検査6月中旬より、かかりつけ医の問診で検査へ
症状があるのに検査を受けられないなど、多くの人が検査を受けられず重症化して手遅れになる事例が相次ぎました。第2波に備えるため、これまでのような受動的な検査ではなく早期発見、適切な治療と隔離による感染拡大防止戦略への転換が必要です。
感染かなと感じたら「帰国者接触者相談センター」に相談しなければいけません。しかし電話が殺到しており、つながらずに受診に至らないケースがほとんどです。ひっ迫する医療機関の代替手段として、ドライブスルー方式のPCR検査が1つの手法として注目されています。藤枝市は、地域外来検査センターを設置してPCR検査を実施します。具体的手順は・・・
市民がかかりつけ医(志太医師会所属が原則)の問診を受けます。かかりつけ医が検査が必要と判断すれば市内の検査センターを予約してくれます。検査センターで検体を採取し、後日かかりつけ医が結果を知らせてくれるというもの。これまでのような相談センターを介さずに済みます。
また、医院によっては直接出向いて問診を受けなくても、電話やオンラインでの問診も可能です。
診療時間は平日2時間で一日の検査数は30件まで。場所は非公開です(混乱を避けるため)
ドライブスルーは医療施設による検査と比べ精度が落ちるとされていますが、早期発見に必要な手法の一つ
財源がまったく投下されていない
国による抗体検査を幅広く行うためには、検査センターの設置、維持の財源が必要です。日本医師会はそれに必要な予算は4694億円と試算していますが、政府の第2次補正予算での整備費は366億円。桁が一桁違います。
また、コロナ患者を受け入れた病院は、負担増と報酬減に直面します。日本病院会の調査では、平均1億円の赤字(4月)大学病院の調査でも全国80病院で年間5000億の赤字です。2次補正では、1・2兆円規模の財政支援を行うとしていますが、速やかなに届けなければなりません。