“藤枝市議会11月定例会:市長提出議案をチェックするのが議会の役割なのに”
またしても議案に対する質疑ゼロ
本会議での議案の審査をせずに全部賛成
市議会は、市長が提案した議案に対して審査する審査権と、賛否を決める議決権があります。
審査の大前提となるのが本会議での議案質疑です。所が、日本共産党以外の議員は全くと言っていいほど質疑を行いません(右図)
11月議会では20議案が提案され、その中には大久保キャンプ場の値上げや、市民会館の指定管理者、マイナンバー制度の本格運用など、市民生活に関わる議案が含まれているのですが、質問しないのはなぜでしょう?
2月議会、9月議会はそれぞれ1000億規模の市の予算議案、決算議案という大変大きい議案がだされますが、それでも質疑しません。3年前の改選以来提案された議案数は343にも上ります。
私達は質疑した上で賛否を決めます
議案は全ての議員が所属する3つの常任委員会でも審査できます。しかし、議案の種別によって付託される委員会が異なりますので、所属する常任委員会に付託されず、かつ本会議で質疑しなければ、その議案に対し議会の場で全く質問しないという事になります。
しかも、常任委員会の質疑は市の部長と課長が出席するのに対し、本会議の質疑は、市長、副市長、教育長以下全ての部長が出席し、ネット中継もされ影響も大きい。本会議質疑を全く行わないのは、自らの使命である審査権を放棄しているといわれてもしかたありません。
日本共産党は、今年9月議会まで提案された323議案のうち介護保険料値上げや紹介状なしで市立病院を受診した場合5400円の料金を課すなど市民利益に背く22議案に対し質疑の上反対しました(ほかの301議案は賛成、賛成率93%)一方、他の議員は質疑すらせず、全ての議案に賛成しています。これで議会のチェック機能が果たせるでしょうか?