パーティーの領収書は真っ白でも公開地図は真っ黒
南スーダン「戦闘発生箇所」を「衝突発生箇所」に書き換え
防衛省は、今年6月フリージャーナリスト求めた南スーダン陸上自衛隊作戦資料の開示請求に対し、標題以外を全て黒塗りにして開示しました(下の上図)。ところが、その中身は既に世界中で公になっている反政府勢力の「支配地域」を示す地図だったことが判明しました。こんな事すら隠す姿勢に批判が起きています。(東京新聞24日付記事より)
自分自身の答弁の矛盾に気づき「修正」
「反政府派支配地域」→「反政府派の活動が活発な地域」
「戦闘発生箇所」→「衝突発生箇所」
ところが、日本共産党が同月同じ資料の開示請求をしたところ、一転公開に(右の中図)。6月に非開示とした理由は「当時、南スーダン暫定政府が発足したばかりであった」と釈明(稲田防衛大臣)。公開に切り替えた理由は南スーダンで270人以上の死者が出る銃撃戦が起きたためとしました
稲田大臣はこれまで「戦闘」ではなく「衝突」で安全だと言っていました。しかし、この図には「戦闘発生地域」「反政府派支配地域」と表記が。すると8月にはそれぞれを「衝突発生箇所」「反政府派の活動が活発な地域」とこっそり書き換えて図を修正(タイトルも修正)(右の下図)。防衛省が「戦闘」「衝突」双方の見解をとっている事になると追及(日本共産党の井上さとし議員)されると「現地報道の表現を引用した不正確な記述」(稲田大臣)と認めました。この図は南スーダンに派遣される自衛隊家族の説明資料にも使われたもの。こんなあやふやな考えで自衛隊員は「安全だ」と説明され「戦闘地域」に生かされるのです。