質問の通告内容です
課題と到達点
ふれあい広場
市内に53カ所ある「ふれあい広場」(以下、広場)のうち、50カ所は市が地主から借りている借地です。広場は防災訓練の集合場所や盆踊りなど、地域住民にとって不可欠な場所なのですが、地主に相続が出たり買いたいという業者等が現れた場合、たちまち市は返却しなければならなくなります。
地域住民からは存続を願う声が当然出るわけで、地主と町内会が対立するなど深刻な状況が生じます。
これを解決するには市が買い取りをするか、代替え地の目星をつけておくか、など広場がなくなる最悪の事態を回避すべく手を打っておくべきですが、今まで何ら策を講じることなく借地ありきで事を進めてきました。
また、高洲地区には公園が少なく、遊び場を求める声が強くあるのですが、広場に遊具を置けばいいのに、と考えが当然出るのですが、ここでも借地がネックになってしまって、地主の了承がないと遊具がおけません。ボール遊びを禁止しているところさえあります。
一気に50カ所買い取るなどを求めません(おそらく30億くらいかかる)が、市は、これからは借地ありきではなく、広場の設置基準などを含めて見直しを検討するとしました。
介護タクシー
単身で車椅子の方にとって、通院などの移動に欠かせないのが「介護タクシー」令和4年の調査で年間延べ約4000人の方が利用していましたが業者が撤退してしまいました。
撤退の理由は簡単で儲からないから。ただでさえ人手不足で安い介護報酬しかもらえない介護事業所だけの努力では限界があるからです。
この問題は2年前田沼に住む方から相談を受けたのがきっかけでした。市立病院まで430円だったのに4倍の1680円になってしまったと。その為、通院の必要がありながら控えているという声でした。
これまでの間、当局への要請や議会で取り上げてきましたが、今回の質問でほぼ全容が明らかになりました。
来月1月下旬から、市内2つの社会福祉法人(開寿園、愛華の里)所有の車5台で市内南北に分けて全市をカバーする運行体制にする。
使用する車は2法人併せて5台。朝晩のデイ送迎の合間に通院の手段として車を使用する。
運行するにあたっては運転手1名と、乗降支援1名の計2名。現在、市内で活動している方から募って人材の確保もされているが、無償という訳にもいかないので一人800円、2名で合計1600円を利用者から頂く形で支給する。
当面は通院の限定とするが、買い物や金融機関などへの立ち寄りも今後検討するという事でした。
430円が1600円?と単純に考えがちですが、ボランティアと雖も800円位の負担はあり得ますし、安全性を考慮すれば二人体制も仕方ないし、市内一率低額なので駅から市立病院までのタクシー代が約1500円かかる事を考えれば遠距離の人ほど有意義でしょう。
新制度がより良い制度となって多くの車いす生活の方に喜ばれるよう期待します。