5月5日こどもの日 42年ぶり全原発運転停止に
5月5日、北海道の泊原発3号機が定期点検のために運転を停止、これにより国内に50基ある原発の全てが運転を停止しました。日本で原発が稼働して46年、すべて止まるのは42年ぶりの事です。「原発はご免だ」という国民皆さんの大きな世論が原発にしがみつく政府や財界を追い詰めてきた第1歩の成果です。
原発ゼロでも電力安定供給は出来る
政府やメディアは「原発が止まったら電力不足になる」といった脅しをかけています。その使われた試算は、需要を過剰に見積もり供給を過小評価した非現実的なものです。
上記の表は、電力会社が発表した今年夏の電気予備率見込(上段)ですが、この数値は昨年行われた節電の実績を一切考慮せず、なおかつ一番暑かった2010年夏の猛暑日をわざわざ持ち出した上での数値です。
専門家からは、こうした実績を一切考慮しない数値を批判する声が上がっています。民間の研究機関ISEP研究所の試算によれば、節電や休止中の火力発電等の活用で原発を再稼働しなくても全電力会社でまだ余剰電力はあるといいます(下段)
そうした批判を受け、政府は最近になって新たな試算数値を矢継ぎ早に発表し、ますます信用を失っています。国民の安全こそ最優先に政治が取り組むべきなのに、安全と電力供給を”てんびん”にかけるような政治に未来はありません。