橋下府政 どんなことしてきた?
メディアが連日持ち上げる橋下「維新の会」
橋下氏は、大阪市長になる前の3年9ヵ月間大阪府知事として政治を担いました。
その間、どうしたことをおこなってきたのでしょうか?
知事になって「大阪府は破産会社だ!」としきりと叫び、府民に財政危機を煽りたてました。しかし、実際大阪府の財政は赤字には違いありませんが、夕張ほどの財政再建団体ではありません。
そして、実際財政縮減を行ってきたわけですが、対象とされたのは教育・福祉・文化といった分野の予算の削減でした。(右図参照)
特にターゲットにされたのが、教育費予算です。図にあるように、橋下府政の3年間で1000億円も減らされてしまいました。
「橋下氏は大阪府の財政を好転させた」という理論が一部にありますが、何の事はない。教育や福祉と言った部門を削減した予算を組んで、歳出を減らしただけに過ぎません。この理論には、府民生活がどうなってしまったんだという肝心な点に触れていません。
橋下府政で一層貧困と格差が進んだ
また、こんな数値もあります。
大阪府の完全失業率 5・3%(2007年)⇒6・9%(2010年)
大阪の企業倒産割合(全国比) 14・6%(2007年)⇒15・6%(2010年)
大阪の非正規労働者率 34・5%(全国) 44・5%(大阪)
橋下知事は、中小業者対策予算である商業振興費を大幅に削減している事に現れているとおり、大阪府民の貧困はますます進みました。
2010年の全国の完全失業率は5%前後。大阪は全国でも有数の失業者の多さになっただけでなく橋下府政の三年間でこの傾向が一層と進んだのです。
府民の身近な予算を削減する一方で大型開発事業には執着しています。WTCビルは東日本大震災でエレベーターが緊急停止、3時間余も職員が閉じ込められました。地盤の軟弱な埋め立て地でその脆弱性はかねてより指摘されていたことが露呈したのです。こんな開発に巨額のお金を使いながら、福祉は削る、橋下府政の実態です。 2012/10/2