検証アベノミクス その1
ウソとゴマカシの連続だった
7年8か月続いた”アベノミクス”
次期総理と目される菅官房長官は「アベノミクスをしっかりと引き継いで前に進めていきたい」と語っています。その嘘と実態を明らかにしていきたいと思います。(図を含め女性自身記事より編集)
日銀が国債を大量購入する事で市中に大量の通過が供給される、金利が下がり企業活動が活発になる。物価も上がるが賃金も増える・・・アベノミクスの焦点です。
ところが実態は物価は上昇したけれど実質賃金(受給する給料に消費者物価指数を差し引いたもの)は下がりました。(右の上図)
この指摘に安倍総理は「雇用の”改善”により賃金の低い新規雇用者が増え平均を押し下げた」と主張しますが、名目賃金(労働者が受け取る給料額)は下がっていません。安倍総理がいう理由であれば名目賃金も下がるはずです。
しかも2018年から調査対象の「常用労働者」の定義を変更、これまで対象としていた日雇い労働者を除外しました。こんなゴマカシまで行った結果平均賃金が高くなりました。
国民の生活が楽になっていない証に、国民負担率(税や社会保険料などの負担が所得に占める割合)が過去最高の44・6%になっている一方で、実質的な手取りになる可処分所得が減り続けています。(右の下図)
アベノミクスの失敗をコロナに求める人もいますが、18年10月には景気が後退局面に入っている事を今年7月政府は明らかにしました。成長率も1%程度で効果がなかったのは歴然。アベノミクスという幻想から目を覚ますべきではないでしょうか。