未亡人製造機:オスプレイ静岡県配備常態化へ
米海兵隊文書に明記 東・北富士演習場での訓練拡大
米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイ4機が19日から22日にかけて自衛隊の東富士演習場(静岡県)と北富士演習場(山梨県)で東日本初の離着陸訓練を実施しました。
さらに、米海兵隊太平洋基地司令部が昨年まとめた2025戦略展望に在沖縄海兵隊などによる両演習場の「利用の維持・拡大」を明記していることがわかりました。オスプレイによる両演習場利用が常態化する危険を改めて示しています。
安倍政権は18年度までに陸上自衛隊でオスプレイを17機購入し導入、佐賀空港に配備する方針です
米海兵隊の占有区域であるキャンプ富士(御殿場市)を抱える東富士演習場の使用協定は「米軍基地全面返還」を原則としており、これに逆行する動きです。同「戦略展望」はハワイの演習場と併せて自衛隊の両演習場の「利用の維持・拡大」を掲げています。
米海兵隊はこれまでも両実弾演習などを繰り返してきました。文書はオスプレイそれ自身についても「キャンプ富士での将来の使用の効用を確認する」方針を示しています。防衛省も8日、オスプレイが東富士・北富士演習場を使うのは「今回だけでない」として、今後も演習が状態化することを日本共産党小越山梨県議会議員に説明しています。
7度の墜落で36人が死亡(未亡人製造機と言われる所以)
オスプレイは92年の試作段階で7人の死亡事故を起こしたことを皮切りに、2000年4月の事故では19人の死者など多くの事故を起こしました。機体の欠陥を改善したと米政府が再配備をした後も、2010年アフガン、2012年モロッコと相次いで死亡事故を起こしました。
オスプレイはヘリコプターとプロペラ機を合わせたような飛行機です。離着陸時にはプロペラを上に向け飛行時には前に向けます。垂直に離着陸出来、飛行機と同じ速度が保てるとされていますが、通常のヘリコプターには備えられているエンジンが停止した際に備えられているオートローテーション機能がないために重大事故を繰り返していると指摘されています。
14年8月2日しんぶん赤旗記事を基に作成