暑~い夏ですが、停電は起きない。なんだったんだ?再稼働の論理
計画停電で国民を脅した政府と関西電力
関電は今年6月「赤い脅迫状」と呼ばれた通知を全世帯に郵送しました。赤色で「万が一の場合の計画停電のお知らせ」と印刷し、大飯原発が再稼働しても「電力不足による計画停電もありうる」と脅す内容でした。この中で、橋下市長も再稼働に賛成、野田政権は一気に再稼働へと動きました。
ところが、大阪市の今年の最高気温は36・7C(8月3日)猛暑は一昨年並みなのに節電の実施などで電力需要のピーク(2682万キロワット)は関電予測の90%以下に下がりました。
他方、原発以外による電力供給(他者からの融通、揚水発電など)は関電予測より大きく最大2946万キロワット。大飯を再稼働しなくても余裕ある事が事実で証明されました。
こうした事は、再稼働以前から専門家からさんざん言われていた事ですが、国ぐるみで国民をだまして再稼働したのです。
また、関電以外の電力8社管内では一機も原発は稼働していなくても夏の間停電は一切起こりませんでした。左の表は各社の最大需要とピーク時の供給力ですが、いずれも余裕があります(実際の各社の発電能力はもっと多くあります)
原発なくても電気は十分足りている。その事が実証された今年の猛暑でした。
2012/8/25