大井川し尿処理施設新設工事”(志太広域組合議会報告)
議会への説明拒む志太広域組合 10億高い業者が落札した説明責任果たせ
大井川河口「野鳥公園」付近に新たに浄化槽汚泥とし尿を処理する施設の建設工事が始まりました。
建設費と運営費併せて88億9千万円の巨大事業です。
工事は㈱クボタ環境サービスが請け負っています。10億以上安い78億余で入札した日立造船グループ㈱は落札できませんでした。価格+完成後の施設運営内容(地元企業の活用や津波対策など)も評価対象とされていたからです。
所が、業者が提案した運営内容を志太広域組合(焼津藤枝2市で構成、し尿や消防、ごみ処理、斎場など両市が行う事業を管轄する。代表は中野焼津市長)は志太広域組合議会(両市議各8名合計16名で構成)に示しません。
理由は、日立造船が提示を拒んでいるというもの。10億もの市民の税金を多く使う理由はどこにあるのか?議会は当然検証する責任があります。ところがその検証内容を出そうとしないのです。
組合の説明は、入札説明書に著作権を記していること、環境省の指針に業者の了解を得て公表するとされている事ですが、著作権を定める法的根拠はなく、指針は「技術的助言」に過ぎず、自治体が従う義務はありません。業者いいなりに議会への説明責任を拒む組合の姿勢は決して容認できるものではありません。
将来、財政支出が30億も減る?
工事と運営を一緒に契約した理由は従来方式(建設と運営を分けて発注する)より15億以上安くなるというものです。
ところが将来の財政削減比較数値を見ると従来方式が73億の支出に対し今回方式は57億の支出と、落札価格(88億)より30億以上安い金額になっています。組合は現在より価値換算したといいますが、これだけで納得できるでしょうか。
私は、議会に検証資料を提出する事を求め、組合も提出するとしました。今年度は仮宿のごみ処理工場が同様方式での入札が開始されます。不明瞭なやり方を許したままの入札は決して許されません。
3月26日 志太広域議会一般質問より