浄化槽汚泥、し尿処理施設の不可解”(志太広域議会報告)
10億高い業者が落札の根拠示さず
焼津市の大井川環境管理センター建設に対し
焼津市の大井川河口に浄化槽汚泥と“し尿”を処理する環境管理センター建設工事が始まります。この契約審議が志太広域組合議会で行われました。(焼津市藤枝市各8名、合計16名の議員で構成される議会。両市で取り扱う消防、ゴミ処理、斎場、看護学校などを審議します。組合の管理者は中野焼津市長)(7月27日)
老朽化と処理能力向上のため現在のセンターを取り壊し新しい新環境管理センターを平成33年完成目標とし15年間運営するという内容です。
この工事に2社が入札。1社は日立造船グループで入札額78億余、もう1社はクボタ環境サービスで入札額は88億9千万です。結果は高金額を示したクボタが落札しました。
契約は入札金額だけでなく、建設から管理運営面での提案内容も含めた点も審査され、それらを総合的に判断する方式(DBO方式)で行われました。差額10億以上優れた提案をクボタは行っていたことになります。(審査内容は地元企業への貢献、品質管理、危機管理、施設の長寿命化などが対象となります)
ところが、組合は議会に対し比較対象となる両社の提案書を示しませんでした。その主な理由は、契約書の著作権は入札企業にあるという事、そして企業が提案書の提出を拒んでいるという事です。市民生活に欠かせないインフラ施設で高ければ一概にダメとは言えませんが、10億の差に対し納税者が納得できる説明をする責任が組合にあります。
税の使い道をチェックするのが議会の役割のはずなのに、質疑すらせず賛成する他議員
私の質疑に対し、クボタは地元企業を優先して下請けとする、盛り土対策など危機管理が優れている事など答えましたが、対する日立造船の提案がどうであるのか、その検証材料となる提案書はとうとう議会に示そうとしませんでした。これでは審議の前提部分が示されていないことになります。
ところが、私と杉田げんたろう焼津市議(日本共産党)以外は質疑すらせず賛成しました(採決に加わらない議長の松本しゅうぞう焼津市議を除く)税の使途をチェックするのが議員の一番の役割。それを放棄していると言わざるを得ません。
※私以外で志太広域議会に所属する藤枝市議
薮崎ゆきひろ、西原あけみ、山根はじめ、植田ひろあき(以上、藤新会)岡村よしお(市民クラブ)小林かずひこ(志太創生会)大石やすゆき(公明党)