これで“苦労人”?
“ヤミ金”官房機密費一日300万円
領収書不要、年間10億以上の支出
官房機密費は会計検査院に対して領収書や支払先を明らかにする必要がなく、なかでも政策推進費と呼ばれるお金は官房長官自ら金庫を管理している上、官房長官にわたった時点で支出が完了したものとして扱われる”ヤミ金”の性格が強くあります。
こうした機密費に対し使途を明らかにすべく訴訟も起こされており、最高裁は一部開示を命じていますが、安倍政権は使途の公表を拒んでいます。
問題は安倍政権のもとで7年8か月官房長官を務めた菅現総理大臣の使いぶりです。
毎年、官房機密費の9割以上を政策推進費に充て、そのほとんどを使い切り国庫返納は年数万程度、「機密」を隠れ蓑にし、使い切りを目的にした使い方をしているのではと見られても仕方ありません。
財政法は、国民の税金の目的外支出を認めていません。官房機密費が目的通りに使われている保証はどこにもないのです。
安倍政権の下で使われた官房機密費の総額は78億6730万、政権の日数で割ると一日300万以上の官房機密費が菅氏の匙加減で使えた計算になります。
国民に自助を言うなら、疑いがかけられないように自ら使途を説明してはどうでしょうか。 しんぶん赤旗記事(2019/5/6、2020/6/6 より作成)