“小池書記局長語る(週刊金曜日)”
党名変えたら共産党は伸びるか
共産党書記局長小池晃氏は作家の雨宮処凛さんと週刊金曜日(1月12日付)で対談、党名変更や若者の支持、財源問題などを語りました。多くの皆様からご指摘いただく党名変更について柔軟に答えています。(要約しています)
共産党はリベラル政党か?(雨宮)
18歳以上の普通男女選挙権、集会結社の自由、言論出版の自由、8時間労働制、秘密警察の廃止、農地解放、累進所得税の実行、失業保険・医療保険・年金保険などを戦前の党創立時(1922年)から綱領で掲げています。今、民主主義の政治を考える中でリベラルという言葉が注目されているが、共産党は最も個人の自由、基本的人権を主張してきた政党ではないでしょうか。(小池)
党名を変更してみては?(雨宮)
中国やソ連など言論の自由が保障されないイメージがあり、善意からこうした意見を言われるのはわかりますが、私たちが考える共産主義とは、今の資本主義と民主主義の成果を受け継ぎ、多くの人を苦しめている利潤第一主義を改めて搾取も抑圧もない本当に自由な社会を作ろうという展望で中国やソ連とは無縁のものです。
あんなにひどい事故を起こした原発を再稼働するのは利潤第一主義の最たるものです。ただ今までこの展望を実現した国はなく、新たな挑戦だが全ての段階で国民の同意を得ながら選挙で多数を得て社会を一歩ずつ変えていこうと。党名に込めている目指す社会(未来社会)を諦めることになります。中身を丁寧に説明すればわかっていただけると思う。(小池)
ヨーロッパでは名前を変え政権入りしているところもある(雨宮)
ソ連べったりの過去を清算し名前を変えたりしたがイタリアなど結果としてうまくいっていない。
名前からくる戦前からの支配層によって刷り込まれたイメージがあるが、今現実に社会主義ただ言われている国にモデルとするような理想がないけれど、資本主義の矛盾、貧困格差の広がり、地球温暖化の制御不能などを解決するには利潤第一主義から脱するしかないのではないでしょうか。(小池)