西日本豪雨災害の復旧より
カジノと自民党に有利な選挙優先
22日会期末迎え17日安倍総理出席でカジノ法案質疑強行 6野党は生活再建支援法改定案審議を要求
西日本豪雨の被害拡大が続く中、与党はカジノ実施法案の委員会審議を立て続けに強行。同時に党利党略の参議院選挙制度改悪案の成立も狙っています。
それに対し共産党を含めた6野党は壊れた自宅再建の支援金引き上げ(300万から500万へ)や支援範囲を全壊世帯から半壊世帯へ拡充する内容の再建支援法改定を提案、これを最優先に国会審議をする事を要求しています。
ところが自民党は「防災対策は一つの政策で全て解決できない」「災害が起こったからと言って他の課題を全く無視できない」とあくまでカジノ実施法審議を優先するとしました(15日日曜討論での愛知治郎参議院副会長)
米国の大手カジノ業者が自民党の岩屋毅カジノ実施座長や西村康稔官房副長官、細田博之憲法改正推進本部長パーティー券の購入をしていた報道がされたばかりです。カジノ解禁で利益を得る企業からお金をもらい、そのための法案強行と言われても仕方ありません。
選挙制度改革は、合区で立候補できない自民党議員候補者を救済する党利党略の中身として厳しい批判を受けていますが、参議院強行採決に続き衆議院でも傲慢な姿勢を崩していません。選挙制度で求められるのは投票価値の平等、各選挙区定数を配分する仕組みの見直しこそ必要です。
写真記事とも日刊ゲンダイ7月11日より
災害無策でも防衛費は過去最高
安倍首相は北のミサイル発射前夜に官邸泊を繰り返したが、今回の災害では、私邸にこもって危機感ゼロ。「防災より武器」という安倍政権のスタンスは、予算配分にもクッキリ表れている。愛知県岡崎市から出動し、午後から岡山県倉敷市真備町で救助活動に加わった全地形対応車「レッドサラマンダー」。全国でたった1台しかない。2両編成で全長8.72メートル、高さ2.66メートル、重量12トン。10人乗りで最高時速は50キロ。足回りにキャタピラーが付いていて、急傾斜とされる26.6度の坂まで対応でき、災害現場で見られる、がれき、ぬかるみ、段差、水たまりも走行できる。
災害時に活躍しそうなレッドサラマンダーの価格は約1億円。民主党・野田政権の2011年度3次補正で予算がついた。安倍政権では、17年度補正で2機分(2億円未満)を計上し、これから入札予定。青天井の防衛費に比べればあまりにもケチな対応である。