2010年5月9日 大石のぶお議員と中電藤枝営業所に提出した「浜岡原発の運転中止を求める要請」の全文です。
東日本大震災での福島第1原発の事故を受け、管首相が東海地震の想定震源域の真上に建つ、浜岡原発の停止を要請したことは、当然の措置であり、多くの国民、県民はこの要請を歓迎しています。
もともと原発は技術的には未完成であり、ひとたび重大事故が起これば制御不能に陥ることは、今回の福島第1原発の事故でも、改めて浮き彫りになったことです。
巨大地震の震源域の真上に建つ原発が世界にないことは、国会でも明らかにされていますが、貴社はこの点に関して何ら説明が出来ていません。
また津波の説明では「原発の前に10mから15mの砂丘があるからこれだけで想定される最大8mの津波対策として十分だが、さらに砂丘と原発の間に15m以上の防波堤をつくるので安全」としています。
しかし、津波は普通の波ではなく、波長が極めて長く、時速110キロという猛烈な速度と巨大な押力で押し寄せるわけで、現に三陸では38・8mの遡上高が記録されています。貴社の説明は、子供だましに等しいものです。
浜岡原発は世界一危険な原発であり、ひとたび重大事故が起これば藤枝市民が受ける被害は、計り知れないものがあります。
私どもは、貴社が管首相の要請をうけいれていただくことはもとより、全機の運転を永久に停止されるよう求めてここに要請いたします。
中部電力株式会社 社長 水野明久様
日本共産党静岡県中部地区委員会 委員長 早崎末浩
藤枝市議会議員 大石信生
藤枝市議会議員 石井通春