藤枝市議会2月定例会
病院給食、正規職員3倍強に
委託と訣別し、さらに体制を強化する方針
市立総合病院の給食の委託。多くの市民の請願や監査請求がありながらも、2年前日本共産党以外の賛成で市議会は委託に賛成し強行実施されました。
調理師が集まらない事が委託の理由でしたが、早朝や盆正月も勤務するハードワークに見合った待遇改善を行う事が大事だと指摘を重ねても耳を傾けませんでした。
人手不足が解消するはずの2年間はどうだったか?市立病院の職員が7か月間も委託業務を担わなければならないほど却って人手不足が深刻に。委託料の値上げを迫られた病院は今年10月から再度直営に戻すと表明しました。
抜本的に正規職員を増やし、非正規職員の正規化も検討する
朝5時半からスタートする厨房業務には、およそ35名程度の職員がおりローテーションを組んで365日の給食業務を担っています。一日たりとも休めないので、十分な人員を確保しないと特定の職員に過重となりたちまち行き詰ってしまいます。
委託実施前は5名(病欠職員がいた場合は4名)の正規職員しか配置されておらず、他は臨時職員。時給も1000円程度でした。採用した職員がすぐに辞めてしまう悪循環を繰り返していました。病院はこの点に真摯に向き合い、県内公立で唯一直営で運営している焼津市立病院などを詳細に調査した結果、責任ある立場の正規職員を抜本的に増やさなければ解決しないと判断。その数は正規17名(右図)で従来の3倍強、非正規職員の正規登用制度も実施するなどを決断しました。
病院だけでなく市当局の支援も必要
私はこうした決断を歓迎するとともに、10月1日からスムーズな運営ができるかどうかが大事だと議論。
市立病院は独立採算制度(企業会計)をとっており赤字になれば統廃合が迫られる状況です。大幅に正規職員を増やすとなれば財政負担が増します。
前代未聞の事に挑戦する病院に対し、市当局も財政的裏付けを示した支援が必要と指摘、学校給食の職員の調整や研修制度など活用を含めながら、正規職員確保に市当局も全面的に協力するとしました。
委託後も直営を求める住民の声が今回の結果に結びつきました。
(2月28日代表質問、3月6日予算委員会)