“野党共闘が政治を動かした” 給付奨学金政府が検討
野党共闘を豊かに発展させていきます
参議院選で改憲勢力が3分の2を確保しましたが、一方で歴史上初めて全国の1人区選挙区全てで野党統一候補が実現、そのうち11の選挙区で勝利をしました。
先日の新潟知事選では自公推薦の候補に対し、野党推薦の米山候補が6万票余の差をつけて当選しました。
一方で、それに続く東京と福岡の補欠選挙では野党候補はいずれも敗北しました。しかし、この野党共闘はまた緒に就いたばかり、未熟な点もありますが、大事なのは1回だけの取組に終わらせずに豊かに発展させていく事だと思います。
立憲主義、民主主義を守り、同時に政策を実現
野党共闘の基本は、憲法を守り(立憲主義)異論や批判にも耳を傾けつつ合意形成をしていく(民主主義)を守る事にあります。今の安倍政権は立憲主義も民主主義も破壊する政治を当然のように行っています。このままでは、独裁政治へとなりかねない危機感から野党4党は一致して戦っています。
ただ、それだけでなく個々の政策でも一致できる点は共通公約としています(別表)
その中で世界の中でも異常に高い日本の大学授業料ですが、現在は貸与奨学金しかなく、学生は卒業と同時に400万の借金を背負って社会に巣立つ事に。これでは若者が希望を持てる社会ではありません。野党4党は返済不要の給付型奨学金制度の創設を共同して提案しました。
安倍政権も動いた~~ 思いやり予算の7分の1で可能
安倍政権も世論に押され給付型奨学金の検討を始めました。中身についてはいろいろ問題がありますが、異常な高学費に悲鳴を上げている声を確実に受け止めている野党の政策を無視できない状況に追い込まれているのです。
野党4党は政策の違いがありますが、一致できる点も多くあります。国民の関心の高い事項が含まれており、世論と一緒になって実現する事で共闘の成果を数多く積み上げていきたいと思います。
日本共産党は、月3万円、現在の奨学金利用者の半数の70万人に対し、新たな給付型奨学金制度の創設を政府に提案しています。これに必要な財源は250億円ですが、米軍思いやり予算の7分の1で実現できます。