駆けつけ警護、英訳はKaketuke_Keigo
戦後初めての戦死者が
他国軍への武器の使用を可能としている
安倍内閣は、先週アフリカ南スーダンでPKO活動を展開している陸上自衛隊に、新たに「駆けつけ警護」任務を与える事を閣議決定しました。これに伴い青森県の陸上自衛隊が派遣されようとしています。
言葉だけ聞くと、現地の在留邦人(20人程度)がテロ組織に襲撃された際に、自衛隊が駆けつけて警護をするような印象を持ちますが、実際の任務は現地在住の多国籍軍が襲撃されているときでも警護をする、武器の使用を認めるというものです。
南スーダンでは、大統領派と副大統領派が血肉の争いを行っており、国連組織も襲撃される事態も起きています。7月の首都ジュバでの戦闘では300人の死傷者が出ており、ジャーナリストの虐殺、援助関係者へのレイプなども起きており政府軍の関与も指摘されています。国連は、もはや停戦合意が形式的だけのものとして「崩壊」している報告書を作成、そのような状況の中に、武器の使用を認められた武装組織である自衛隊が出向けばどうなるか。襲撃され、応戦する。「殺し殺される」事になるのは必至です。
日本だけの造語
駆けつけ警護とは日本政府の造語で、国連のPKOとは定義が異なります(英訳できないのはそのためです)昨年成立した一連の安保法の任務ですが「存立事態」同様に新語を作って国際社会にもない危険な任務を日本自らが作り出そうとしている表れです。
自衛隊員を子に持つ母の声、聞こえぬか
新任務で出発する陸上自衛隊青森第9師団の声
「手足が失う事がないよう、半年後無事に帰ってきます」(隊員の声)
「なんぼ安全だといわれても、一発撃たれたら終わり」(子供が隊員の母親)
「日本が攻められたのならわかるけど、わざわざ戦いに行く。戦争しにいくための自衛隊ならやめろと言っている」(〃)
「息子は大学に行きたかったがお金がなくて自衛隊に行った。やらねばよかったと後悔している」(〃)
「国民を守るのが政府。その政府が自分の息子をいじめているとしか思えない」
(元青森陸上自衛隊員、木村信悦さん)