シリーズ消費税その2
消費税増税で「儲かる」大企業・輸出戻し税制度
消費税を増税すれば大企業が儲かる…下請け企業が身銭を切って消費税を必死に納税しているのに、こんな不公平極まりない制度があります。輸出戻し税制度です。
輸出企業は、本来国内生産の際に仕入れなどで消費税を下請け企業に支払います。それは国内なら製品を売る際に消費者に転嫁して販売できますが、外国の消費者には転嫁できません。なので輸出製品に対しては、差し引き「損」した分、消費税を税務署から還付してもらう…これが輸出戻し税制度です。
下請けは自腹切り、大企業に巨大還付、不公平極まりない制度
しかし、実際大企業は「消費税分くらい負けないと、お宅とは取引しませんよ」と立場の弱い下請け業者を強要して消費税を支払っていません。そうなれば「戻し」分だけ「もらい得」になります。それは消費税率が上がれば上がるほど「儲かる」事になります。
一方で、小さな商店や中小業者は激しい価格競争のもとで商売していますので、消費税を商品に転嫁できず身銭を切って納税しています。弱きをいじめ強きを助ける、消費税増税にはこんな不公平を絵にかいたような実態があります。
2012/5/21