住民の手による財政白書で地方財政での司法の役割を
地方財政は、まず首長(市長)など行政が予算を編成し、議会が議決をします。
三権の分立で考えますと、行政権(自治体)と立法権(議会)はあるわけですが、地方財政の場合それをチェックする機能である司法権があまりにも脆弱です。
図表で表わすと、このようになると思いますが、三権は本来それぞれ独立しているものですが、問題はそのうちの司法権です。
監査委員制度がそれを担うべき役割にあたるものですが、監査委員は首長(行政権)と議会(立法権)が任命します。これでは司法的機能はありません。(図表では、司法的役割と表示してます)
そこで、それになり替わるものとして、住民の手による財政白書を作成し、チェックするのです。権力はもちませんが、間違いなく司法的役割を担う大きな動きになるでしょう。
他にも、
①監査請求、直接請求、オンブズマン、行政訴訟など
②議会の傍聴
③労働組合などの自治労連
④市民参加条例づくり
なども考えられますが、一番説得力があり、議会や行政を鼓舞するものは住民の手による財政白書だと思います。