2014年7月24日(木)~25日(金) 広報広聴特別委員会:三重県桑名市・伊賀市
広報広聴特別委員長として、最初の視察。テーマは、議会報告会を主に。
藤枝市議会は、本年度からスタートした議会基本条例中に、市議会は議会報告会を行う旨の記載がありますが、報告会自体は4年前から実施しています。
全国でも先進的と言われる三重県の基礎自治体。初日は桑名市です。
藤枝市の議会報告会は、今のところ年1回秋の実施。来年度は春の実施と2回をと思っていますが、いたずらに回数を増やしても参加人数が増えなければ。どういう形がいいか、いつも悩んでいます。
桑名市では、年2回の実施としており、各公共施設に張り紙をする、議員がスーパー等でビラ配りをする、会場で手話通訳を配置する(一部会場のみ)など、本市では見られない取り組みがなされていました。この辺は藤枝でも出来る事では。
ただ、広報委員会が議決権のある特別委員会ではなく任意の委員会であり、最終的な決済は議会運営委員会にある。藤枝は広報特別委員会ですが、ベテラン議員が占める議運でやる方が、議会報告会の回数を増やすのもいいのかな?とも。広報委員会は若手の新人議員が占めていますので軽く見られがち…藤枝は特別委員会ですので、委員長の私の頑張り次第ですが。
2日目は伊賀市議会。議会報告会では先進的に取り組んでいる隣の島田市(先月伺った視察の内容はこちら)が、伊賀市を手本にしていたと。我々から見れば先生の先生という先進です。
議会報告会は年回なんと30会場強の割合での実施(藤枝市は年回3会場)平均参加人数も20人を超えていますが、市内38か所にある住民自治協議会(自治会長や区長が兼任している)と協力し、相手方から年間スケジュールを組んでもらい実施している(参加人数が多い総会を兼ねている)ようで、公募だけで集まっている様子ではありませんでした。
伊賀市でも広報の特別委員会はなく、議長自らが全ての自治協議会を廻り議会報告会の際の懇談テーマを示してもらいたいという活動もあるということでした。
24人の議員で4人1班で6班を作っての対応はどうなのか。藤枝市は22人を7人から8人の単位で3班ですが、私も司会をしたのですが、そうすると何も発言しない議員がどうしてもでてくる。そういうことがないようにするのですが、マイクを握って離さない議員もいて苦労しました。4人だと話が盛り上がるようです。
市民から要望のある「議員間の自由討議」伊賀市議会では、会派代表者会議で必要あれば特定のテーマで全議員の「政策討論会」を行っていました。議決を伴うものでもなく、議員が本音でお互いに討論できる場として(国政ではテレビでよくやっている)有用です。所が、伊賀市議会の場合は傍聴を認めていても新聞記者がたまに来るくらいとか、それは討論会をやるとテーマを決めてから1週間くらいで討論会をやる(限られた議会開会期間中にやっているからか)ので周知する事が出来ていないとの事です。予め市政の大きな問題で周知していればきっと多くの市民が来るのではないか。
常任委員会が「出前講座」で年4回から5回位、特定の団体(保護者会、青年会議所、文化を考える会、福祉会等々)の要請に応じてその場で懇談する事もしています。議会から特別に要請はしていないとの事、市庁舎移転問題(住民投票が行われる)といった大きな問題がある伊賀市でしたが、それでも議会が努力しなくても定期的に懇談会が開けるのはすごい。ちなみに伊賀市議選の投票率は昨年3月の直近の選挙で66・29%。藤枝は52%ですから、こうした所にも現れていると思いました。